リハビリ新聞

知恵の和新聞(リハビリ)

2023年(令和5年) 8月 第48号季刊発行

皆様こんにちは!八月に入り本当に毎日、毎日暑い日が続いていますね。皆様体調はいかがでしょうか?
連日の暑さで、熱中症の話題が多く取り上げられていますが、皆様は大丈夫ですか?水分をしっかりとっていただいて、エアコンも上手く使ってくださいね。最近では夜間就寝中の熱中症も多く取り上げられています。一日を通し、水分摂取と温度管理に注意が必要ですね。水分は喉が渇いたなあと思う前に、少量ずつ取ってくださいね。室温は28度程度が良いとされています。エアコンの温度設定ではなく、室温が28度になるように調整してくださいね。
夏と言えば、熱中症への注意喚起が多く見られますが、それ以外でも注意が必要なものとして心臓病があげられます。心臓病と言えば、冬場に多く見られますが、夏場も油断禁物です!脱水や熱中症が心臓に負担をかけることがあるのです。

健康ハートの日

8月10日は『健康ハートの日』に制定されています。これは、公益財団法人日本心臓財団が、心臓病について予防意識の向上を図ることを目的として定めたものです。その心臓病ですが、先ほど脱水や熱中症が心臓に負担をかけることがありますと書きましたが、どのような関係があるのでしょうか?

夏の心臓病

一般的には冬場に多いと言われている心臓病(心筋梗塞など)が夏場に起こる要因は何でしょうか?先ほどから何度か出ている『脱水』が、キーワードです! 気温が上がり暑さを感じるようになると、体内の熱を発散しようとして血管が拡張し、血圧が下がります。さらに、汗をかいて体温の上昇を防ぐのですが、この汗をかくことで、水分が不足し血液が濃く粘度を増した状態となります。このように粘度が増し、ドロドロとした血液は流れにくくなり、血管が詰まりやすくなってしまいます。このため、夏場は脱水症状によっておこる血管の詰まりから引き起こされる心筋梗塞を発症する人が、多く見られます。脱水症状からの熱中症ももちろん怖いですが、心筋梗塞などの心臓病の原因になることもあるのですね。直射日光のもとで長時間過ごす、高気温の中でのスポーツ、水分摂取前に体を動かす、などの行為は心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなります。適度な休憩と水分補給、体温調整のしやすい服装など、気を付けていくことが大切ですね。

水分補給

脱水症対策として水分補給が重要になってきますが、「喉が渇いたと感じる前に少量ずつ水分を取りましょう。」という言葉を聞いたことはありませんか?
なぜ、のどが渇く前に水分を取らないといけないのでしょうか?喉が渇いていないのですから、まだ水分はとらなくていいと思いますよね⁉実は、違うのです!なぜかと言うと、口から取り入れた水分が体に吸収されるまでの時間はおよそ20~30分程度かかると言われています。喉が渇いたと感じてから水分をとっても30分ほどは体が渇いた状態が続くのです。また、個人差はありますが、人間が一度に処理できる水分は200~250mlと言われているため、たくさんの水分を一度にとっても、体内に吸収されることなく排出されてしまうのです。この点から、水分補給は喉が渇いたと感じる前に、少量ずつ行いましょうと言われているのです。暑い夏ですから、ついつい冷たい飲み物を飲みたくなってしまうと思うのですが、水分の吸収率を上げるためには、常温の飲み物がおすすめです。カフェインが多く含まれているコーヒーや紅茶は利尿作用が強い為、水分補給としてはあまり適していません。カフェインを含まない常温の飲み物を水分補給として意識するとよいですね。
今年は、脱水に気を付けながら、『熱中症』、『心臓病』にも気を配って、夏を楽しみましょう!

 

知恵の和苑玄関にて知恵の和新聞(リハビリ新聞)を置いてあります。(下記画像)
お越しの際には、ぜひご覧ください。

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