#190/200 胃腸の不調を防ぐために気をつけたい食生活

胃腸は、食べたものを消化・吸収し、体に必要な栄養を届ける重要な役割を担っています。しかし、ストレスや食生活の乱れにより、胃痛や胃もたれ、下痢・便秘といった不調が起こることも少なくありません。そこで、胃腸の健康を守るために気をつけたい食生活について解説します。

1. 胃腸に優しい食事の基本
胃腸の調子を整えるためには、 規則正しい食生活 が重要です。食事の時間を一定にすることで、胃腸がリズムよく働き、消化不良や便秘の予防につながります(厚生労働省, 2023)。また、食べ過ぎや早食いは胃に負担をかけるため、 よく噛んでゆっくり食べる ことを心がけましょう。

さらに、 水分補給 も大切です。腸内環境を整えるために、1日1.5〜2リットルの水をこまめに摂ることが推奨されています(日本消化器病学会, 2023)。ただし、冷たい飲み物は胃腸の働きを弱めることがあるため、 常温の水や白湯 を選ぶと良いでしょう。

2. 胃腸の健康をサポートする食材
胃腸の調子を整えるには、 消化に良い食べ物 や 腸内環境を整える食品 を意識的に摂取することが重要です。

① 消化に良い食品
消化が悪い食べ物は胃に負担をかけやすいため、なるべく 脂っこいものや刺激の強いものを控える ようにしましょう(日本消化器病学会, 2023)。

おすすめの食品:

おかゆ・うどん(胃にやさしく、消化が良い)
白身魚・鶏むね肉(脂肪分が少なく、胃もたれしにくい)
大根・にんじん(消化を助ける酵素が含まれる)
② 腸内環境を整える食品
腸の働きを活発にするためには、 食物繊維や発酵食品 を摂ることが大切です(日本栄養士会, 2024)。

おすすめの食品:

ヨーグルト・納豆・味噌(乳酸菌や発酵食品は腸内細菌のバランスを整える)
バナナ・さつまいも(腸の働きを促す食物繊維を含む)
ごぼう・きのこ類(腸内環境を整える水溶性食物繊維が豊富)
3. 胃腸に負担をかける食べ物と避けるべき習慣
胃腸の健康を守るためには、 過度な刺激や負担となる食べ物を控える ことも重要です。

避けたい食品・習慣:

辛い食べ物(唐辛子や香辛料は胃の粘膜を刺激する)
アルコール・カフェイン(胃酸の分泌を増やし、胃に負担をかける)
暴飲暴食(食べ過ぎは消化不良を引き起こす原因になる)
夜遅い食事(寝る直前の食事は胃に負担がかかり、消化不良を起こしやすい)
4. まとめ
胃腸の不調を防ぐためには、 規則正しい食生活、消化に良い食品の摂取、腸内環境を整える食材の活用 がポイントです。また、暴飲暴食や刺激の強い食べ物を控えることで、胃腸に優しい生活を送ることができます。 日々の食習慣を見直し、胃腸の健康を守る工夫を実践していきましょう。

参考文献
厚生労働省 (2023)「生活習慣と消化器の健康」
日本消化器病学会 (2023)「胃腸の健康管理と食生活」
日本栄養士会 (2024)「腸内環境を整える食事のポイント」
**********************************************************
辻野病院の概要はこちらです ☞ https://jinyuukai.or.jp/tsujino/about/
*辻野病院はゆうクリニック、寺川クリニック、清水クリニックと連携して透析患者様の入院受入れを行っています。
ゆうクリニック:https://jinyuukai.or.jp/yuu/
寺川クリニック:https://jinyuukai.or.jp/terakawa/
清水クリニック:https://jinyuukai.or.jp/shimizu/

PAGE TOP