健康番組やサプリメントなどでよく目にする「EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)」。
この2つは必須脂肪酸と呼ばれ、体内で作り出すことができないので、食べ物から摂取する必要があります。
ではこの2つ、どんな作用があるのでしょうか?
1つ目は血液をサラサラにし、血栓を予防する効果があります。動脈硬化の予防に期待されますね。
2つ目に、善玉コレステロールを増やし、中性脂肪を下げる働きがあります。これも動脈硬化の予防に繋がります。
EPAやDHAは、青魚に多く含まれる、と言われていますね。
青魚に多い理由は、実はこのEPA,DHA、植物プランクトンにとっても多く含まれるからなんです。
植物プランクトンを食べた小魚を、大きな魚が食べ、さらに大きな魚が食べ…
こうした食物連鎖の末、EPAやDHAを処理しきれず溜まってしまったのが青魚なのです。
また、EPAやDHAは体の表面に出てくる油。青魚って、泳ぐスピードが速いですよね。
魚の体の表面に油が出てくると水をはじくので、速く泳げるんですね。
さて、青魚に注目されるEPA、DHAですが、海だけでなく陸にももちろんあります。
アマニオイルやえごま油が代表的。陸に生える草や根っこにも含まれます。
山に住む動物たちは、海まで行って青魚を食べないですよね。陸にある食べ物からEPA、DHAを摂っています。
彼らも人間と同じ、陸で生きる動物なので、EPAやDHAも同じく必須です。
陸で食べられる食べ物から、自分たちに必要な分だけ摂取できるよう、自然界はそういう風に出来ているんですね。すごいなぁ。
私達人間も、身体に良いからといって過剰に摂りすぎるのはむしろデメリットです。必要な分を必要なだけ!
色々な食材を組み合わせて、たくさんの種類の栄養素を必要な分ずつ、毎日摂ることが大事です!