腎臓は体内の血圧を調整する重要な役割を担っています。主な仕組みの中で3つに絞って解説します。
① RAAS系が血圧を調整
② ナトリウム排出で血圧低下
③ バソプレシンで水分保持
まず1つ目は「レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)」です。血圧が下がると、腎臓から「レニン」という物質が分泌されます。これが体内の物質と反応し、「アンジオテンシンⅡ」というホルモンを作り出します。アンジオテンシンⅡは血管を収縮させて血圧を上げます。また、副腎に働きかけて「アルドステロン」を分泌させ、腎臓が塩分と水分を再吸収するよう促します。これにより血液量が増え、血圧が上がります。
2つ目は「体液バランスの調整」です。腎臓は余分な塩分や水分を尿として排出します。塩分や水分が減ると血液量が減少し、血圧が下がります。逆に、腎臓が塩分を保持すると血液量が増え、血圧が上がります。
3つ目は「バソプレシン(抗利尿ホルモン)」の働きです。このホルモンは脳から分泌され、腎臓に働きかけて水分を体内にとどめます。これにより血液量が増え、血圧が上がります。
これらの仕組みを通じて、腎臓は血圧を適切に保ち、体が正常に働くようにサポートしています。腎臓の機能が低下すると血圧のコントロールが難しくなり、高血圧の原因になることがあります。健康な血圧を維持するためには、腎臓を大切にすることが重要です。
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